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百度統計の登録手続と利用方法について
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執筆者株式会社フューチャースピリッツ
執筆者株式会社フューチャースピリッツ
会社/職務株式会社フューチャースピリッツ
フューチャースピリッツの神戸です。
一番大切なことを最初に書きます。中国本土においては、Google Analyticsは実質的に利用できません。
立ち上げたウェブサイトのパフォーマンスを測定するためのツールとして日本で最もよく使われているものは、Google Analyticsではないでしょうか。
導入も簡単ですし、シンプルな使い方から奥の深いトラフィック分析まで、様々な使い方ができます。有償サービスのGoogle Analytics 360と共に、ウェブサイトディレクション業界において、デファクトスタンダードに近いポジションを占めているといっても過言ではないでしょう。
ただし、言わずもがな、Google AnalyticsはGoogleのサービスです。Googleのサービスが一切グレートファイアウォールで遮断されている中国国内のサーバーにウェブサイトを構築し、Google Analyticsのタグを設置した場合、Google Analyticsは正常に稼働しません。サイトの読み込みも完了せず、サイト利用者からみて異常な状態となります。
では、どうしたらいいか...?
当社からの代案は、以下2つのツールいずれか利用です。
このうちAdobe Analyticsは、当社では基本的に扱っておりません。Adobeのサイトによると「中国でビジネスをおこなう企業のパフォーマンスを高めるために、中国国内での地域データ収集(RDC)を導入」[https://business.adobe.com/jp/products/analytics/adobe-analytics/new.html]したとのこと。情報が必要な方は、上記サイトから連絡してみて下さい。
当社では、百度統計をお客様にご案内しています。
中国の大手検索エンジン百度が提供する、高機能なサイト指標測定ツールです。Google Analyticsと同様の高度なトラフィック分析を行うことができるツールで、無料で利用することができます。
ただ、無料ではあるものの、利用の前提として百度のアカウント(これも無料)が必要で、アカウント取得のために携帯電話の登録が求められます。また、サービス説明もインターフェースも全て中国語です。中国本土向けサービスである以上、自然ではありますが...。
百度統計に関するFAQをまとめてみます。
Q.
百度統計は、中国本土以外のサーバー(日本ロケーションのサーバー等)でも利用できるA.
技術的には百度統計のソースコードをサイトに埋め込んで頂ければ利用可能ですが、中国現地からのアクセスは、日中間通信の遅延により、百度統計のコンパネから数値を閲覧できたりようなケースが起こります。また、日本ではWebサイトを公開すれば巡回頻度の高いgoogleのクローラーが回ってきてインデックスされますが、百度はクローラーの巡回頻度が低いと言われています。SEO観点において中国本土以外のサーバーに百度統計を利用することは推奨しません。
Q.
百度統計の利用は完全無料なのですか?A.
百度統計の主な機能は無料版に含まれております。Webサイト数、ディレクトリ数等の設定上限の拡張や広告プロモーション等を利用する際に別途費用が発生します。Q.
百度統計で分解可能な地理情報を知りたいです。市町村単位の集計ができるのですか。A.
市単位までの集計は可能です(例えば、上海、杭州、湖州等)。区や町村単位の集計は、現時点でできません。Q.
Baidu統計ツールお申し込み際に、必要な申請書類はありますか?A.
特に申請資料は必要ではありませんが、ショートメッセージによる認証が発生するため、中国国内の携帯番号が必須です。Q.
フューチャースピリッツのサーバー以外でBaidu統計ツールを利用することはできますか?A.
フューチャースピリッツの中国・香港サーバー(中国共用サーバー、中国VPS、香港VPS)ご利用中のお客様に限らず、独立したサービスとしてもご提供します。 現地法人は必須ではありませんが、現地ご担当者様の中国国内携帯番号が必須です。Q.
利用開始までどれくらい時間がかかりますか?A.
アカウント開設に必要な情報を頂いてから、Baidu統計ツールコードのお渡しまで、2、3営業日ほどかかります。他にご質問がありましたら、当サイトからお問合せ下さい。
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